Chateau de Lacquy／ シャトー・ドゥ・ラキー
アルマニャック最古の家族経営シャトー。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
フランスで最も古い歴史を持つ高級ブランデー、アルマニャック。単式蒸留器で2回蒸留されるコニャックと比較して連続式蒸留機で1回蒸留されるアルマニャックはよりダイナミックでふくよかな風味を持っています。また小規模生産者が多く、より手造り感をもって生産されています。2010年に初の生産から700周年を迎え、さらに2021年にはフランス文化省により国の無形文化遺産の一部として登録され再び脚光を浴びています。中世以来そのままの状態で残っている敷地に建つシャトー・ドゥ・ラキーは1711年の創業以来、同じ一族間で代々受け継がれているアルマニャック最古の家族経営シャトーでボルドーから南に約110kmのガスコーニュ地方、最高級アルマニャックを生み出す「バ・アルマニャック」のランド県ラキーに位置しています。 10代目である現当主、ジル・ドゥ・ボワセゾン伯爵がブドウの栽培からワインの製造、蒸留、熟成、瓶詰めに至るまで、生産プロセス全体に目を光らせ、その全てを敷地内で行うことで、300年以上に亘る卓越した伝統を継承しています。400haの広大な敷地の中の25haのブドウ畑は「グラン・バ・アルマニャック」または「アルマニャック・ノワール」と呼ばれる粘土質の極めて少ない砂質土壌の卓越したテロワールを持つエリアに位置し、バ・アルマニャックの他のエリアとは一線を画す自然のパワーに満ち溢れた健全なブドウを実らせています。良好な熟成を促すため、結露を防ぎ湿度調整ができるよう、熟成セラーの床は粘土で出来ており、400～420Lのリムーザンオーク樽（年毎に50%が新樽）で熟成されたアルマニャックはヴィンテージごと、ブドウ品種ごとにコンピューター管理されています。年間販売量の約35年分に相当する膨大な量の原酒（通常の生産者は5～7年分しか持っていない）がセラーに寝かされており、他には類を見ない多彩なアッサンブラージュを可能にする源となっています。アルマニャックのバイブルとして知られるCharles Neal（チャールズ・ニール＝サンフランシスコに拠点を置くワインと蒸留酒の輸入販売業者）の著書『ARMAGNAC』では、140の生産者の中から特に傑出した4つの生産者のひとつに選ばれており、その高い品質は折り紙付きです。

円熟味を帯びた奥行きを感じさせる味わい。
特徴：深みのある琥珀色。砂糖漬けのナッツ、オーク、バニラ、乾燥イチジク、チョコレートの豊かで柔らかな香り。バランスが良くしっかりとした厚みのある構造。円熟味を帯びた奥行きを感じさせる味わい。長くクリーミーな余韻。